ロイヤルアートスクール  

2017年8月9日更新

開校25周年記念講座 テンペラグリザイユ技法の古典絵画模写 ここまでの流れ


板地作り(4月)〜只今(8月)、エッグテンペラと油絵具を併用して描く段階に入りました!


4月14日(金)〜、全24回の特別講座『板地から作る、テンペラグリザイユ技法の古典模写』講座がスタートしました。初回は板地パネルに寒冷紗を貼ったものに膠と白亜の混合物で地作りを行いました。
一層目にピンホールが生じやすく、担当の宮脇先生のチェックも余念がありません。
丹念に約4〜5層を乾燥させながら塗布し、布目の無いフラットな状態になってきました。
後日、完全乾燥後にペーパー掛けして平滑にして準備完了!ルネサンスの頃の板地に描かれた油彩やテンペラ画の再現はこの地作りが肝要です。


2回目の今回は、木炭粉とホワイトの顔料を混合して膠水で溶いたものでニュアンス付けを施します。以降の描画に複雑な灰色トーンを獲得するための重要な作業です。    
乾燥後、下描きを施してエッグテンペラに移行する準備が整いました。


この回よりエッグテンペラによる灰色画の工程をじっくり行っていきます。下地の効果を生かせるところは生かして、明部・ハーフトーン・暗部に適切なタッチとトーンのエッグテンペラを加えていきます。    
地から透過する輝くようなハーフトーンを後々作るためにもホワイトで全てを被覆しないように慎重に進めていきます。


季節は、早7月・・・。皆さんの作品もかなり進んで来ました!ここまでエッグテンペラのみで灰色画を描き進んで来ましたが、いよいよ次回から油絵との併用が始まります。


8月・・・、連日の暑さの中、皆さんの制作の充実ぶりに驚きます。お手本と並べたショット。    
この回ではゴールドオーカーやローシェンナによる樹脂のグレーズ層が入り、生乾きのタイミングでテンペラ絵具のホワイトによる明部の浮出作業が丹念に行われていきます。    
この先いよいよ固有色の彩色が加わり、原画の雰囲気に着実に近づいていくと思われます。次回更新(秋も深まる頃)に乞うご期待!


   

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